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小児矯正に欠かせない口腔筋機能療法(MFT)について

お子様が「いつもお口をポカンと開けている」「食事の時にクチャクチャ音をたてている」なんてことはありませんか。実はお口の周りの筋肉や舌の機能が正常でないとこういったことが起きてしまいます。歯並びやかみ合わせが悪く矯正をする場合、歯並びを治すだけでなく、お口の周りの筋肉や舌の機能改善がとても大切になってきます。その時に行う口腔筋機能療法(MFT)についてお話をしていきます。

口腔筋機能療法(MFT)とは?

プレオルソを装着している男の子
口腔筋機能療法(MFT)とは歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼす癖や習慣、機能を改善するトレーニングのことです。舌やお口の周りの筋肉を強化し、舌を正しい位置にしていきます。それによって歯が正しい位置に生えそろい、矯正治療をスムーズに進めていくことができるのです。

子どものお口に関する悪習慣とは?

指しゃぶりをする子ども
まずはお子さんのどのような悪習慣が歯並びに影響するのかお話ししていきます。

口呼吸

鼻からの呼吸ではなくお口を使って「ハーハー」と呼吸をする習慣です。お口で呼吸する習慣が続くと舌や唇の筋肉の発達が妨げられて歯並びが悪くなってしまうことがあります。

唇の悪習慣

唇が閉じていない状態やお口がポカンと開いた状態などがあります。舌の位置が本来の正しい位置より低くなる「低位舌(ていいぜつ)」の可能性があります。そうなってしまうと、食べ物をうまく噛めなかったり飲み込めず、食べ物を丸飲みしてしまったりむせやすくなってしまいます。また滑舌が悪くなる、顔のバランスが乱れるなどの問題も生じることもあります。

舌の悪習慣

舌を前歯に押し付けたり、舌を歯の間から出したり噛んだりする癖があると、食べ物を飲み込むときに歯の間から舌を突き出すようになりうまく飲み込めません。また奥歯で咬み合わせたときに前歯が咬み合わず隙間ができる「開咬」になってしまいます。

指しゃぶり

乳児期の指しゃぶりには大きな問題はありませんが、4歳ごろになると歯や顎の成長が活発になるためやめられずに続くと上の前歯が指で前方に押し出されて「出っ歯」になったり、下の前歯が内側に傾き奥歯で咬み合わせた時にすき間ができ「開咬」になったりしてしまいます。また「タ行」「ナ行」「ラ行」の発音がしづらくなります。

下唇をかむ

「咬唇癖(こうしんへき)」と言い、下唇を噛んでいると下唇で上の前歯を前に押し出すため「出っ歯」になりやすいです。また下の前歯が内側に倒れて前歯のかみ合わせが悪くなることもあります。

頬杖

お顔の外側から力がかかり、歯列のアーチにゆがみが生じ、かみ合わせが悪くなります。またガタガタとした歯並びになったり、かみ合わせが深くなったりしてしまいます。特に片側だけ頬杖をついているとお顔が左右非対称にもなっていきます。

口腔筋機能療法(MFT)を行う目的は?

口を指さす女の子
先程お話しした様々な悪習慣で悪くなった歯並びを治すためには、矯正治療を行っていくだけではなく、口腔筋機能療法(MFT)を行い悪習慣を改善していくことが必要になってきます。目的やメリットとして以下のことがあります。

矯正治療をスムーズに行える

お口の周りの悪習慣は矯正治療中の歯の動きを妨げ、治療を長期化させる可能性があります。MFTで悪習慣を改善することで矯正治療がスムーズに進みます。

矯正治療後の後戻りを防ぐ

矯正治療で歯並びを整えても、元の歯並びに戻る「後戻り」を起こすことがあります。特にお口周りの悪習慣が改善されていない場合は起こしやすいです。せっかく手に入れた美しい歯並びを維持するためにMFTはとても大切です。

歯並びやかみ合わせの改善ができる

舌が本来ある位置にするトレーニングを行って指しゃぶりや頬杖などのお口周りの悪習慣をなくすことで、歯並びやかみ合わせの異常を改善します。

咀嚼嚥下機能を改善できる

食べ物をかんだり飲み込んだりするときに必要な舌の動きを改善させることによって、食べ物を飲み込みやすい形にすり潰したり、食べ物の形を整え飲み込みやすくする舌の動きが上手にできるようになります。

発音滑舌の改善

MFTでは舌の位置や機能の改善ができるため、舌を正しく動かせるようになります。そのため発音や滑舌がよくなります。

表情が豊かになる

MFTを行うことで表情筋が鍛えられてお顔の筋肉のバランスが整うため、表情が豊かになります。また口角がきれいに上がるようになるため、自然で素敵な笑顔になります。

口腔筋機能療法(MFT)のトレーニングについて

指さす歯科衛生士
MFTには様々なトレーニング方法があります。主なトレーニング法をいくつかご紹介していきます。

スポット

スポットは安静時や物を飲み込む時の舌の正しい位置を覚えるためのトレーニングです。舌の正しい位置である「スポット」は上の前歯の裏側より少し後ろの粘膜が膨らんだところです。 スポットにアイスの棒などのスティックを当てて5秒数えます。その後スティックを外し、舌をスポットの位置につけて5秒数えます。この動作を5~10回繰り返し、スポットの正しい位置の確認と舌の先をスポットにつけられることを目的としたトレーニングです。良い姿勢で鏡を見ながら行いましょう。

ポッピング

ポッピングは舌の位置を正しくするために、舌を持ち上げる力をつけるためのトレーニングです。 舌の先をスポットにつけた状態で、舌全体を使って上の顎を吸い上げます。そのまま大きく口を開けて「ポン」と音が鳴るように舌を離します。 この動作を10回繰り返します。

ティップ

ティップは舌先の力をつけるトレーニングです。 アイスの棒などのスティックを口の前で垂直に持ち、舌先をとがらせて出してスティックを3秒間押します。その時にスティックで舌を押して押し合うようにしましょう。この動作を5~10回繰り返します。

ポスチャー

ポスチャーは日常的に舌を上顎についた状態にするためのトレーニングです。 舌の先をスポットにつけた状態でストローを左右の上の犬歯の後ろに置いてかみ合わせ、口唇を軽く閉じます。なるべくストローの力に頼らず舌の力で上顎に吸い付けるようにします。これを5分間行います。

ボタンプル

ボタンプルはお口の周りの筋肉を強化するためのトレーニングです。 紐を通した大き目のボタンを用意し、歯と口唇の間にボタンを挟み口を閉じて紐を引っ張ります。唇の力を使ってボタンが口から出ないようにします。こちらは30秒を3セット行います。   小児矯正をスムーズに進めるために、また矯正治療後の後戻りを防ぐために、正しい位置に舌があること、唇や頬の筋肉が正常であることがとても大切になります。悪習慣を治すことで歯並びやかみ合わせが改善してくることもありますので、成長の時期にあるお子さんの時にしっかり治してあげましょう。お子さんの歯並びやお口の周りの悪習慣が気になった際は、まずは福岡市早良区にある歯医者【Shiro矯正歯科】にご相談ください。そして早い段階で口腔筋機能療法(MFT)を行っていきましょう。
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